朔の夜 星の囁き
耳を澄まし導き探る
祈る声 注ぐ心
私のいる小さな世界
胸に抱く 星の輝石と
与えられる未来の話
翡翠色 腕に隠し
小さく抵抗する
繰り返すおまじない 幼い頃
母が教えてくれた秘密の星の歌
今はもう 聞こえない空歌
サビ
霧がかる森に 差し込む陽も
新緑が 微睡(まどろ)む日も
耳打ちしてる 輝石(いし)が告げている
私を待つ「運命」
藍の 帳(とばり)が 光隠し
月影がざわめく夜
伸ばす手は空を掻いて まだ
鍵をかけて静かに息潜めて
朝を待ち続ける
夕立が 連れてきたのは
運命を持たない 紺碧(こんぺき)
遠い地の 遠い空を
知ってる不思議な人でした
触れる手と零れる声と
鈍く痛むような体温
重い手で 探してみる
私の意志と心
在るはずない「未来」を 貴方の中
見つけ出せたら
特別な 痕跡(あと)を見つけられたのなら
掴めたのでしょうか
追憶の色は優しすぎて
柔らかく傷をつけて
歪む静寂 濡羽色の中
紛れる音に 気付いた
心の声に耳澄ませて
まっすぐに向き合えたら
幼い日に聞こえてた声
また再び 星彩(せいさい)鳴り響いて
空は歌いだす
『運命なんて』と 嘯いてた幼子に
臆病な私は 胸を張って会えるでしょうか
輝石を投げ捨て 貴方を選べたならば
ほら 奇跡へと変わる
常盤色の柵から抜け出し
まだ知らない色彩へ
星読みのない 真っ白な未来
貴方の手を 掴んだ
未だ震えるこの掌
暁の誓い一つ
明け出した空を見上げ 今
柵を超えて 新しい始まりを
共に歩いてく
胸に抱く 小さな君へ
辛く明けないような夜でも
君の手で 掴んだものが
「運命」となるでしょう
- 专辑:アストロロギアの十二の刻印
- 歌手:VOCALOID
- 歌曲:サクの白地図