J・A・シーザー 人力飛行機の為の演説草案 歌词


おれはアパートの陽あたりのわるい十一月の壁に
  鳥のように羽ばたいて飛ぶ 人力飛行機(オーニソプタ)の設計図を記述した
  
  ダンスの教習所へ通う金のない男
  買い物に出かけて行って三年帰らぬ妻を待つ男
  古道具屋の人命救助袋を見て帰る男
  世界中に電話をかけたいと思いながら十円玉をポケットからとり出さぬ男
  黒く塗る男
  橋の上から去った男
  「停車場から出た汽車は自由に辿りつくことができない」と知っている男
  野良犬にミルクをやる男
  洗面器の吐瀉物を線路まで捨てにゆく男
  孤立した個人の内部へかぎりなく退行してゆく男
  大鳥に見捨てられた男
  
  おれはおれ自身の重力であった そしておれ自身の揚力でもあった
  
  ※原詩は《Ⅰ》と《Ⅱ》を併せて一作です。文字数の都合で…。
  ※投稿して下さる方がおられるなら、ただただ感激させて頂きます。
   というより読んで下さる方がおられるだけで…。 

  おれは空っ風の駅前広場で
  一メートル四方一時間国家を幻想し ボロ靴を見つめ
  同一化と分極について考えている 
  夏に死にそこねたセミがおれの薄汚れた背広の左肩の翼弦にとまっている 大鳥とは綱領のない革命のべつの名であった
  ジョン・コルトレーンにせめて一度でもいいから逢いたかったよ
  一メートル四方一時間国家は やがて二メートル四方二時間国家 三メートル四方三時間国家へと拡大してゆくだろう
  電柱も家も タンポポも 自転車修理屋も 紙屑も 
  周辺部の一切は日没までには国家化され 
  ガス管のように血が地下水となって流れ 理性の現実態としての管理と支配を見捨てて ただはてしなく拡大しつづけるだろう
  そこには 日々の命令も エイハブ船長の白鯨狩りもなく マルコ・ポーロの羅針盤も 弾薬庫もないだろう
  外面的集団化も キルリーの鳥も 記述されるべき歴史も 王国も 存在しないだろう
  
  大鳥が撃ち落とされても その骸(むくろ)などは見るな 
  その飛んできた軌跡を見 空の広さを見 その空全体を頭のように抱えこんで立ち上がり 五百メートル四方五百時間国家は 千メートル四方千時間国家 万メートル四方万時間国家へと幻想され 政治化をさまたげられ 拡大はおれ自身の一番遠い場所である心臓にまで及び 一切の帰還を拒み 重力を失い 地下の塹壕戦を裏切って 暗い中古車フォルクスワーゲン1300のフロントガラスの破片にうつりながら 国家の極限を飛ぶ もう一羽の大鳥おれ自身を発見する
  
  書きとめられる前から航空工学はあった
  記憶される前から空はあった
  そして
  飛びたいと思う前からおれは両手をひろげていたのだ

  • 专辑:国境巡礼歌
  • 歌手:J・A・シーザー
  • 歌曲:人力飛行機の為の演説草案

J・A・シーザー 人力飛行機の為の演説草案  歌词

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