ひとり佇む 誰そ彼
小指絡ませぬ ゆびきり
明日も来るから
ここに居りなさい
心ぼそき閨の中でも
灯りとなる その言葉
髪撫づる 痩せた手と手を
繋ぎ歩む 双りの砂利道
今も あの日は褪せずに
格子隔てて散る花
骨に纏わりし蝶々も
はやくお帰りと
舞ひて ささめきて
刻の過ぎる故里に住む
恋慕える あの人は
嗚呼 偏に別人のよう
知らぬ人に
知りえぬ笑みなど見せて
世界を違える
便り絶える閨の中でも
また良い子に眠ります
だから 呼んで 名前だけでも
忘れぬこと それだけの願い
今は 儚く醜く
土に汚れ 塚は荒れ果て
枯れた草に寄る命
天へ昇る糸を切りしは
居場所もなき泡沫のならい
枝を落ちゆく譲り葉
いざや 何処へ逝こうか……
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譲り葉(ゆずりは)塚(つか)
ひとり佇(たたず)む 誰(た)そ彼(がれ) 孤单伫立在黄昏时分
小指(こゆび)絡(から)ませぬ ゆびきり 独自弯起小指 做好了约定
明日(あした)も来(く)るから 明天我还会再来
ここに居(お)りなさい 所以请就待在这里
心(こころ)ぼそき閨(ねや)の中(なか)でも 独坐闺房 就算心中不安
灯(あか)りとなる その言葉(ことば) 那言语依旧是我的明灯
髪(かもじ)撫(な)づる痩(や)せた手(て)と手(て)を 牵着那双时常轻抚我发的消瘦双手
繋(つな)ぎ歩(あゆ)む双(ふた)りの砂利道(じゃりみち) 双双走在那条布满沙砾的小道
今(いま)も あの日(ひ)は褪(あ)せずに 即使到了今日 仍历历在目的那一天
格子(こうし)隔(へだ)てて散(ち)る花(はな) 隔着格子窗 花瓣散落
骨(ほね)に纏(まと)わりし蝶々(ちょうちょう)も 缠骨的蝶群们
はやくお帰(かえ)りと 也快些归去吧
舞(ま)ひて ささめきて 飞舞着 私语着
刻(とき)の過(す)ぎる故里(ふるさと)に住(す)む 住在故乡度过了光阴
恋(こい)慕(した)える あの人(ひと)は 那怀念的人
鳴呼(ああ) 偏(ひとえ)に別人(べつびと)のよう 呜呼 已完全成为他模样
知(し)らぬ人(ひと)に 对我不认识的人
知(し)りえぬ笑(え)みなど見(み)せて 展露我没见到过的笑容
世界(せかい)を違(たが)える 我们的世界已分道扬镳
便(たよ)り絶(た)える閨(ねや)の中(なか)でも 即使在音讯全无的深闺
また良(よ)い子(こ)に眠(ねむ)ります 我还是睡的像个乖孩子
だから 呼(よ)んで 所以请呼唤我
名前(なまえ)だけでも忘(わす)れぬこと 唯独名字请不要忘记
それだけの願(ねが)い 这是我唯一所愿
今(いま)は 儚(はかな)く醜(みにく)く 在这虚幻丑陋的现今
土(つち)に汚(よご)れ 塚(つか)は荒(あ)れ果(は)て 尘泥荒废了坟冢
枯(か)れた草(くさ)に寄(よ)る命(いのち) 寄托在枯草的魂魄
天(そら)へ昇(のぼ)る糸(いと)を切(き)りしは 升上天去斩断了牵连
居場所(いばしょ)もなき泡沫(うたかた)のならい 已无容身之地 如同梦幻泡影
枝(えだ)を落(お)ちゆく譲(ゆず)り葉(は) 从枝头落下的让叶(原文ゆずりは,为ユズリハ科の常緑高
木,因为新叶生长之后旧叶便会落下而得名)
いざや 何処(いずこ)へ逝(い)こうか…… 啊 会逝去何方……
文本歌词最后由 通天的螺旋树 编辑于2011-06-16
- 专辑:ツナギ蝶ノ冢
- 歌手:arcane753.
- 歌曲:譲り葉塚