或る夏、影を伸ばすような夕暮れ
カラスが鳥居の上で聞いた噂
耳打つ子供の声
夏祭り、揺ラリ。
裏山の小道、
トンネルの向こうに
ポツリと古び眠る屋敷があって
首吊った少女の霊が
夜な夜な出るそうだ
好奇心で立ち入る人達
「言っただろ、出るはずない」と
軋む階段
揺れる懐中電灯
誰も気付いてはくれないや
「私、死んでなんかない。」って
暗がりに浸かって
そっと強がって澄ましても
過ごした日々と共に
止まった針は埃被って
また声枯らして今日が終わって
明日が窓に映り込んでも
私は此処にいます。
季節を束ねた虫の聲
夕立
流れた灯篭
神様の悪戯のよう
迷い込んできた灰色猫
「あなたも私が見えないの?」
背を撫でようとした右手は虚しく
- 专辑:トモシビアブラ
- 歌手:灯油
- 歌曲:幽霊屋敷の首吊り少女