窓にはりつく 赤い月さえも
忘れてしまうほどの明るさ
凍える雲雀の 震えも収まる
樫の木はまだ エマグラムを刻む
『曖昧な虚空の香りと 幻聴はなおも続く。』
オリジナルの夏の蝉はやみ 蛍の火は枯れ
アスファルトさえとけていく
いつか見た月明かりの影 アマリリスの花
砕けた空が落ちてゆくだけ
窓にはりつく 蜥蜴の足跡
褪せた夜空を 無様に模る
砂にまみれた蒼 逆さまに映るさざ波
≪コロイド飲み込まれます・・・・・・≫
モノラルの悪魔の囁き 暁の終わり
灼けた並木も遠ざかる
斑を繰り返す瞬き ほの蒼く照らす
消えた大地を踏みにじるだけ
何故 何故・・・・・・・
オリジナルの白い雪はやみ メタルの雨降り
灰色の丘に降り積もる
やがていびつな火ばなのとき 暁は尖り
ひとり残らず消えてゆくだけ・・・・・だけ
ペガサスの折れたはね 砂鉄の朽ちたかおり
ブロンヅの蝉が鳴く 茜の雪が降りしきる
何故 何故 何故 何故・・・・・
何故・・・・何故・・・・。
- 专辑:vocantabile -storia-
- 歌手:VOCALOID
- 歌曲:蜥蜴の行方