空気に溶け込んだ 透明な文字列が
夏に広がっていく
歴史そのものが沈殿する
清冽な図書館
埃の落ちきった石畳は
黒と影に淡い
変わることな求めていない
機械のように知識を欲した
大気に澄み渡る エーテルの加速度で
夏の色が降り注ぐ
天上の壊れた 図書館でただひとり
啞然と立ち尽くす
心当たりなら ひとりはいる
普通の魔法使い
魔導書だけでは飽きたらずに
虚仮にされたものだ
ふらりふらりと 夏空を舞う
最後に飛んだのは いつだっけ
真夏の太陽が 世界に影を穿つ
震えるほど眩しくて
吹き渡る風は 言葉だけをさらっていく
私を置き去りに
意識が
遠のく
ふわりと
落ちてりく
気づけばそこは 箒の上で
金髮の少女が 歯を見せた
世界の色彩が 滲み出し線を成す
風さえ追い越して
大気に澄み渡る エーテルの加速度で
光に掻き消えていく
「友達を、死ぬまで借りようと思ってさ」
少女が微笑んだ
くすりと
笑って
帽子を
取り上げた
- 专辑:星影メモリア
- 歌手:MISTY RAIN
- 歌曲:スマッシュダウンガール!