貴方の影を踏みたくて 探した途は七年
夕焼け 明日も晴れるでしょう
復た会う日を そっと願う
小さな足音が消えて 微かな残り香、愛し
櫟の沈んだ木陰に 刻みこむこともせずに
嗚呼、十数えて振り返るその瞬間には
闇へ落ちる褪めた虞も 貴方を想う此の瞳も
虚しく映るだけ
「さようなら」と貴方は 手を振り、そして闇へと消えた
昇らない蒼き月を呪って
限りがある命の灯を見失わぬように
廻り行く季節の中を 彷徨う
孤独は風に削られて 刹那の塵と消える
貴方の足下に咲いた 金瘡小草が別れ告げる
嗚呼、永い永い時の中何も求めず
低く嘲笑う愚かな声も 薄れゆく私の命も
崩れて移るだけ
「左様なら」と私は たった一つの遠き祈りを
此の場所で叫んでは叫んでは
嗄れた咽喉で「もう一度会いたい」と 夜に連ねゆく
木霊する季節の中に 独り
「さようなら」と貴方は 手を振り、そして闇へと消えた
昇らない蒼き月を呪って
「影が無い」と「陰が無い」と…… ただ一つ足りない貴方を
終わらないカゲフミをして 見付けた
- 专辑:MGS
- 歌手:歌ってみた
- 歌曲:カゲフミ