記憶の海 深く深く
揺蕩い消えた糸を
手繰り寄せ 引き寄せれば
哀しい程色づく
下弦の月 仄蒼く
苦く照らす心は
貫かれ 穿たれて
零れた刻を嘆いた
何故、忘れてしまったのだろう
花の毒に侵されても
キミだけは キミだけは
留めていたかったのに
愛の言葉 そんなもので
キミを守るなんて思えるわけない
そんな安い意志は持ち合わせない
譲れやしない 気持ちを伝えたい
三度行こう キミの元へ
割れた心ごとキミを抱き締めよう
幸福はキミと共に或るのだと
信じてもらえるその日まで 何度でも
眠る薔薇 咲き誇る紫陽花
枯れることはなく色彩を変えては
雨露にふと
毒を忍ばせては哂う
黒猫が見つめ 舌なめずりをひとつした
何もかも見通した予感をさせる眸で
さあ行こうか 迎えに行こう
そうして伝えたいことがあるんだ
気高く強く 分からず屋なキミ
此の命が選ぶ幸福は…
三度行こう キミの元へ
割れた心ごと抱き締め離さない
共に生きたいと 其れが真実と
信じてもらえるその日まで 何度でも
- 专辑:古書ノスタルジヰ堂
- 歌手:中恵光城
- 歌曲:そして、黒猫は哂ふ。