鼓動が凪いだ時 胸の音耳澄ませば くすんだ水平線 遥か彼方に消えてった 甘い香りが泳ぐ いつも通りの午後 ふとした仕草をそっと ポートレートに加えるよ さざなみに揺れてる椿のような君を すくい上げようとしたら引き込まれてく もう委ねてみたい 暮れ行ゆく窓辺 ふたつの夕陽追いかけた この十字路から どっちを目指して歩こうかな 青い木陰で過ごす 当たり前の刹那 ほのかな気持ちにそっと マーマレードを溶かしたよ 潮風に恋をした巌(いわお)のような心地 届かないふりしても包まれていた もう逸らしはしない