私の記憶を返して 冷たい記憶だけでいい 都会がこおりつくほど 冷たい記憶を返して 氷点下の日常 青黒いため息 空が悲しい 近づきすぎて はずかしくて かくれた 昔の呪文を教えて ほろびの呪文だけでいい 会話が呪われていく ほろびの呪文を教えて 重すぎる存在感 こぼれそうな街路樹 あー悲しい 重たすぎて ふくみ笑い かくした 「旅は道連れ世は情け.お天道様. 行方知れずのあの人は今何処」 虎馬に乗った王子さまが 運命なんてないと言いました しゃがみこんで ふくみ笑い せまる天井 軽薄な台詞を聞かせ