たからもの/千 あの腕時計は どこにいってしまったんだろう 入学式に はじめてつけた 父からの贈り物 あの腕時計 どこにいってしまったんだろう 針を5分 進めるクセは あのころのままなのに あのころの夢は どこにいってしまったんだろう 朝がくるまで 語りつくした それぞれの進むミチ あのころの夢は どこにいってしまったんだろう 雲ひとつない 空の青さは あのころのままなのに なにも変わらないものに かこまれながら たからものは 知らぬまに どこかに いってしまった やさしい 哀しい 想い出を残し