いくつもの街を越えて いくつもの時を越えて 辿り着いた唄は 夕陽に 赤く染まって響く 消えていく「今」達が 全てを連れて消えていく 喜びも悲しみも 夜空の彼方 消え去っていく 誰かの空っぽがひとつ 乾いた風に吹かれながら 片隅で転がっている 気付かれることもなく また今日もこの街で ふるさとの唄を焚けば 寒がりな心達が黄昏 夜は静かに更けてく 帰れなくて泣いた 戻れなくて戸惑った 「いちばん大切な人は誰?」 どうか思い出して 花が咲き 花が散り 誰もがいつか 星になり 何一つ そう何一つ 同じか