昨日の晩御飯食べたものが何も思い出せない さっきお話しをした人の名前さえ思い出せない 何かを頭に詰め込むたびに何かが頭をはみ出して 何かでできた山を見るたびに何かが自分を締め付ける ずっと独りで見た景色がもっと色強くなるように ここに強く深く刻む忘れられぬように ずっと夢見ていた景色はきっと眩しく見えないから 気持ちだけが積り積もる何もかもが消えて行く ただ回ることが楽しかった気持ちが思い出せない 自分の想いを形にする事さえ思い出せない 誰かと何かを触れ合うたびに誰かと何かに挟まれて 誰かの何か