ゆらゆら 霧の先 あの木漏れ日が きらきらり あなたに 添える野薔薇(ノイバラ) ふらふら 路のさき 愛しい影が くらくらり 貴方の 唇を嚙む 花束 埋もれる 誰かの寝床 灯火 つめたい 身体を繞(メグ)る 過去 独り 手枷(テジョウ)を たぐり寄せるの あの 甘い 痛みを 感じられれば-- 償いに 震える 君の姿を 人生が泡沫(ユメ)なら 死が醒ますだろう 私が 地を這い しがみついても 心を重ねて 全てが錆びる 貴方の身体を 運び隠して 水泡の中で ともに眠ろう ゆらり 私が堕ちていく 白い