彼女の寝息を確かめたあと 部屋を出て夜を吸い込んで 戦争が起きたらどーしよーとか 脈絡のないこと 考えてた 誰も知らない所で 虚しく色を変える夜の信号は まるで今の自分そのものだった もたげる首の角度までおんなじだった 予定のない今日の月の形 夜にかじられたようなそんな形 あの月はなんて名前なのかな 理科の授業もっとちゃんと聞いとけばな 古い人形抱いたまま眠って 目が覚めたら彼は部屋にいなくて 浴槽のお湯流したっけだとか 明日の朝食のこと考えてた 守られるか無視される以外には 用途のない夜の信号