忘れたこと さえ忘れて ゼロになった ぼくがいた 大事なもの なんですか.と 聞かれたって わからない どうやら全部失くした ぼくにはなにもないんだ だから嬉しくならない 哀しくもならないんだ どうして 笑ってるの どうして 泣きだしたの どうして 怒ってるの どうして 傍にいるの とつぜん きみは泣いて みつめる ぼくはひとり それでも 哀しくない かなしく なるはずない-- ほんとは泣きそうなんだ 助けてよと言いたいんだ なにもなくて切ないんだ 「なんて思うはずがない!」 からっぽなのに哀し