亡骸インプリンティング 幼い頃 父と呼ばれるものへの畏怖 たった一人歩く道の先にも 「受け入れ赦せ」と囁く声 束の間の夢をも見られずに 生死を超越(こ)えて永遠を生きる定め 人を裁き人を許し人を送る あの日知った痛みは 毒のように広がっていく私は 残酷な裏切りにもそれを与えるのか 蝕まれていく感情へ <父>は口元を歪ませただけ あの日から止まったままの 時計はいつから澱んでいたのか 歪んだメロディ歪んだ視線の先 それをも愛と謂うのならば 軋む針 胸に刺して 生きようか 嗚呼けれど許しましょう