生きた年の数で人生を語る男がいる 先に生まれたというだけで他人を見下す男がいる 男の話を聞くといつも同じ事を言っている 何だか中身の薄い人生を語っているようだ 男をよく観しているといつも同じ様な人といる 弱者を選んでまた"かくあるべき"を語っているようだ 何も無い.ただ何も無いという事 その事実だけが虚しく"有る"と語る 男は逃げ続ける人生を送って来た 逃げ始めたその日から時計の針は進む事を止めた いつしか自分が置き去りのままであるという事も気付かず 中身の薄い人生