陽だまりに消えてく 濡れた恋歌 辿り着いたこの街 鮮やかなそらも狭く すれ違う人の波 冷たさに身を震わせ 砕けた心 ガラスに映る 流した涙 陽炎に沈み消えてく 風に揺れるきみの髪 千の桜舞い上がり惑う 振り向くきみを抱きしめてた 何故だろう 温かい 体温だけ 嗚呼- きみの顔 まぼろし露と 願いさえも忘れて 流れる星だけ見つめ 掠れた歌声だけ 寂しさを薄めてゆく 生まれた記憶 彼方に霞む 震える声も 届かずに闇に紛れて 花に触れるきみの手に 淡く指と心を絡めて 微笑むきみと口づけてた 何故だろう