遠くでは 夜の匂いがする 湿(しめ)った風の音に 君が歩いて入ってくる 今君が思ってること 僕が全部 当てたげようか 作(つく)り笑いの裏側(うらかわ)を つかんで剥(は)いで見せてやるよ その目を僕に向けたら 話などしなくていいいから その冷めた笑顔 ただちに捨ててしまえ 意味のない声もぬくもりも お前が持ってるもの全部 あきらめよう 壊してあげよう 階段のぼりきった時から 何も残らない気がしてたんだ 大きな目 斜(なな)めそれても 向けられているのは 白い目 話すならこっち見ろよ 叫びだす風