帰る人過去と繋いだ未来 通り過ぎた夏の彼方 『幻』と冷めた時はつぶやく 夢だけが ここにある 焼けた線路たゆとう陽炎は ゆるやかな風をあつめて 優しいかけら 残して消えた 果てしなく続く明日を待つ いつか 幼い頃 ふたり時を重ねた 夢 記憶と傷と ここに残した レールの向こう はるか目指す 『道はどこまでも続いてく』と あなたが差し出した手には ここにある夢 いま 声を上げて 大切なもの失うことも 変わることも忘れることも今日 取り戻して 笑いあえる 消えない痛み傷ついたこころ ゆらめく夏草見て