一度だけ掛け違えた心には 小さな闇があった 「退屈」に臆病になっているのは きっと君もそうだろう 誰も知らない すれ違いの現実の中 重なる小さなウソが傷を深める 下弦の月の光が僕の底に染み込んでいく 君の手に触れていても越えられない この境界線 君にさえ息を殺しているのは 孤独へのシグナル どこからか忍び寄る不安に 身を埋める 人混みの中 目を閉じたら一人ぼっちで 寂しさが鮮やかに 込み上げてくる 下弦の月の光が僕の底に染み込んでいく 君の手に触れていても満たされない この僕の心 繰り返していく