此れより語るるは― 己が行く末 また事もなく 此れ信じたまへ 怖ぢ詫びず 怒れるものを固めて 結び込めてき 心許ながる事ぞ無き事 あないみじ 有為転変の変化うけへば 群生の此処な さぞやうるはし 火宅の世 治めゆく我等 恐れざる固め 消え遣らず 決す命 あり 一日一夜の 夢の徴や 有情の縁も 有りぬべし 身をいたづらになすこと 行ふなかれ 罷り路の連や 嗚呼 共に行かむ あな憎し 有為転変の変化うけへば したためて誑し ひとに仇なす 火宅の世 治めゆく我等ただ此処に 魔縁振り起こし 魍魎を いざ