子供の頃に独り遊んだ 紐を結び あやとり 『やめて痛いよ.』 『言う事聞くよ.』 『お願い許して.』 『パパ.ママ-』 赤い彩りを夢中で引き摺り出してからは俯いたままの二人が居て 腸を結び あやとり 今までで一番上手に出来たから 『パパ.ママ.褒めて下さい.』 痣を隠した 傷も隠した 二人は土に隠した 後ろめたい過去隠して来た日々 頬を伝うこの想いに帰る場所は無くて あれからどれだけ探しても見つからない 一度は愛されたい 叶わない夢の中 細い指に絡む死臭 噎せ返る度繰り返す 『ごめんなさい.』