すべて失くしてもきっと 歩けると思っていた 誰かが残したもの それさえ知らなくても 夢の中で見えた景色 散りゆく花だけ 重ねてゆく記憶 偽って 塗り固めた嘘で消して たったひとつ意味があるなら その扉は閉じたままで まだ思い出せずに 迷うだけ 目を閉じても見えないの 鮮やかな空の夢 散りゆく花のように 儚く終わるのだろう 叫ぶ声が響く夜明け まだ抜け出せずに 消えてもまだ 傷痕残して 赦されない 今もずっと この涙が頬を伝って 広い海を作るのなら きっと 今日も自分を探せない 傾けたグラスに映っ