きっと夢と雪でできている - 榊原ゆい 春まだ遠い 北の町では 雪を燃やして 暖を取る 暖炉で弾ける 雪の音が 近づく 春の 足音なんだと つくともなしの 嘘ばかり キスしてしまおう 広いおでこ 石狩平野の向こう側 夢を見ている まどろみもせず ウソもホントも 思うがままさ なのにまだ 君は眠り続けているの 拗ねた瞳で恋するように そう 君はきっと夢と雪でできている 冬の風に きらきら かがやいている 過疎化の進む田舎町では 熊を戸籍に載せている それでも 冬眠されちゃうから 冬には町は寂しくな