日常を染める風の声 ありふれた場所傍に響く それが昨日と変わる度に いつまでも耳を傾けていた 最初に使うのはどれも同じ 思い出募る恥ずかしげな感情 くすぐったいと例えるけど ホントに言葉が可笑しかった 手を見つめて 胸を近づけて 呼吸を手懐けて 今すぐに音を生む場所がある 歌を.僕が生きてゆくその理由を 微かな鼓動に感じながら 風を.人を.意志を.囁きを 確かな言葉に託していた 日常を止める時の瀬に 一人で泣いた幼い記憶 誰も知らない歌がある 壊して忘れたい歌がある 降り続く雨の中を 傘もなく走