散り急ぐ艶(いろ)は 人知れず咲き初(そ)め 汐合いの風に ただ一度揺蕩(たゆた)う いつの日か貴方も 去りゆくのでしょうか 優しさに怯え 舞い落ちる 花を装い 念(おも)う空夢 言葉の綾に 薄紅纏(まと)う咲(え)み 螺旋描いた 一片(ひとひら)の夢 疼くほど軋むほど 瞬きに泣く 貴方の腕に抱かれ 揺れる純情 泪さえ解けない 騒めきの答えを 教えて 片生(かたなり)の恋を 書き連ねてみては 流れ逝く時の 儚さに途惑う いつまでも貴方の その声を聴かせて 淋しさに震え 立ち尽くす 月を装い 廻る