赦されたくはないのに なぜに惑うかこの心 忌まわしき罪宿した肉体ごと補食して あなたの内に潜んだ 獣のごとき愛も 奮い立つ悲しみも怒りも全部 この身の奥深く飲み込んで消し去ってあげる いつの日か人の欲望が地上から消える日まで どれほど深い愛なら 願い叶うだろう あなたを失くしたく ないと 私の肉体に入りなさい あなたの爪痕ここに残して 報われないものと知っても 止められないこの利己的衝動を 愛と呼べるのならあなたを孕んで 幾千の時を超えて逝くから 永遠に続く愛の連鎖が人の世を紡ぐ その螺旋の渦に