朝陽が照らし.包む草影. 目覚めは.そんな風景と. いつもは.部屋の隅にいた虫. どこにも.見当たらなかった. 消えない朝を探してた. 見えないものを抱きしめた. 無価値なものだと笑われ.傷ついても. 大切なものはいくつ? 消えるのは何番目? 辺りが.緑色に輝く. いつもの.そんな風景と. 百年.ともに過ごした木々も. 気づけば.もう枯れていた. 消えない朝を探してた. 見えないものを抱きしめた. 長い夢の終わりにぽつり.佇んだ. 見渡す限りの草原. 賑やかな声ももうなくて. 朝露の落ちる音だけ