明(あ)けきらない朝 浅(あさ)い夢の中 戻らぬ女性(ひと)の面影(おもかげ) 失っては目を覚(さ)ます 胸をしめつける痛み どれだけ時が过(す)ぎても愈(い)えることなく 私の奥にクサビを打(う)ち込む 写真の中で百合(ゆり)の花がこぼれるように 美しく微笑む人 帰(かえ)らぬ日々は今も鮮(あざ)やかに 朝露(あさつゆ)のように揺れている 夜の暗(くら)さよりも朝のせつなさが 心を曇(くも)り凍(こお)らせる 罪なき命 守りたかった優しい眼差(まなざ)し 遠い記憶の波(なみ)が打ち寄(よ)せて