生暖かな風が ふと止む夜更けに 底に水が湧いたら 船は陸に着かぬ 昔 聞いた話 ほら おいでやおいでと底から逆巻く渦 波より突き出る白い腕 穴あき柄杓を渡せど絡まる渦 進めや進めと海底へ 高曇りの夜には 船人が急ぐ 乱れ飛ぶ火の玉を 見たら終いだと 昔 聞いた話 引きずり込む水藻は緩まず暗い海へ 波間に漂う黒い髪 穴あき柄杓を渡せど絡まる渦 進めや進めと海底へ 永き遠の眠りについたものを 波に船の音高く起こすは 北風は吹いた ああ 乾かぬ衣を纏いし我が腕へ 悶えよ狂えよただ人よ 穴あき柄杓を渡せ
鬼伽草子
UNDEAD CORPORATION ムラサ歌词
UNDEAD CORPORATION 永月夜歌词
唇吸うてはみぬか 啖うたのは月夜茸 妾と遊んでみぬか 夜は永し 逃れ逃れても 涯てはどこじゃろうか 追われ追われても 竹の林の中 黒髪に巻かれてみぬか 殺めたは君がため それそれ手の鳴るほうへ 夜の闇へ ああ我がこころは ただひとえに君のもとへ 翔けて行けるなら 秋風に吹かれよう 焦がれ焦がれても 涯てはあるじゃろうか 痴れに痴れようと 竹の林のなか そろそろ痺れてこぬか 啖うたのは月夜茸 もろうで絡めてみぬか 夜の闇へ ああ憎らしや わが身は八千代の先にも 連れて行けるなら あの夕闇にまぎれて
UNDEAD CORPORATION 両目ひらけば桔梗咲く歌词
どうやら まちぼうけ 迎えが来ないならば こちらから 哀・械・穢・常・生・緑・魂・殺・塞 砕・人・無・鬼・呪・悩・淋・滅・業 怨・難・災・憐・根・奇・斬・塵・陰・成・儡 ぺろりと ねぶろうか 首っ玉かじりついてすすろうか 哀・械・穢・念・因・碎・物・芥・怪 寂・悲・刹・変・業・常・生・緑・魂 殺・塞・斬・人・無・鬼・呪・悩・淋・滅 片目瞑ればこの郷に 赤き氷雨が迸る たとえこの色褪せずとも 万年さきはもう破れ傘 おやおや にわか雨 唐傘差しかけてあげましょうか 哀・械・穢・念・因・碎・物・芥・怪
UNDEAD CORPORATION 奇稲田姫歌词
妾が欲しいか 喉に噛み付くか ならば受けよ 十束(とつかの)剣を 八つのその頭 八つ裂きにするか 目玉(めなこ)の味はどんなものじゃろか 妾が欲しいか ねぶってみたいか 若き乙女の赤き血潮を 八つの長き尾を 八つ裂きにするか 鬼灯の目はどんな味じゃろか 案山子案山子 いざ行け 秋風よ 吹けよ吹け 八塩折(やしおおり)の酒を飲んで そなたも 眠りたまへ あたたかな黄泉の国で 後(のち)に目を覚まさん 妾が欲しいか 首を切り裂くか ならば受けよ 十束(とつかの)剣を その背の 鱗(うろこ)に 隠して