時の水面に ゆらり気ままに揺られて 辿り着いた先は 赤い扉を標す道 それは慰めの歌に似て 胸の奥をそっと潤す 黄泉(よみ)と闇の入り口へと 続いたとしても かまわない 此処が現(うつつ)の境界 夢の世界あるなら 零れ 落ちて 淡く静かに消える それは幻を映し出す 落ちる赤い空へと 瞳ひらき 希望捨てないでいる 何故か主(あるじ)だけ見えるから 安らぎ深く 月は優しく強く ここが桃源郷(とうげんきょう) ずっとこの場所守り抜く それはひと時の泡沫に 瞳の奥 揺れる面影 終らない夜 いつまでも 消え