満ちて広がる空虚(あな)と 繋がる月の嘆き 今その手から生まれてゆく 悲しいこと全て沈めるならば 溺れて 響け愛の歌声 眠れ眠れや 彼方へ もう一度ロウトの調べを 聞きたくてずっと 待っていたのに 戻れない傷痕は いつまでも深く深く そして孵る闇から 呼吸(いき)さえも止まる大気 風に 揺られ ココロ乱されるほど 誰もいない躯 沫と弾ける Ah・・・ 生命(いのち)育んできた水は 「幾千の」息吹呑みこんで 独りきり 今委ねられ持て余した 優しさを全て沈めた 君の底へ 戻れない傷痕は いつまでも深