樹の内臓と日陰のかたちを並べ 僕は地球の真似をするよ ふちどられた音の身振りを 大粒の夜空と比べて僕はどうだろう 小柄な眠気には把手がある 秘密を打ち明けるようにすくえば 膝の上の水脈たちは くっきりと美しいけれど 僕はどうだろう 僕はどうだろう 撓んだ記憶 新しくて古くて いつからかそこにあるものを 親密に発音したいのです 膝のうえの水脈は くっきりと美しい 星はといえば配線を持たず 上手に輝いている 僕は- 岩壁がひらく正午の本よ 傾いだ使い道がひと冬を埋めるの 沈黙は首をふった ぱちぱちと