細く尖った針が 身体を突き刺し 硝子に横たえた翅 最後の光を放つ 瑠璃に込めた祈り 閉ざされて 見られて- 目醒めて- 迷って-- 優しい指と硝子の箱が これから唯一の世界 空を忘れて 動きを止めて 慟哭に溺れて 深い眼差し 真綿でくるみ 記憶さえも溶かしてく もう探せない- 無駄に広げた翅が夢に見てた世界 あれは昨日の扉 開けてはいけない わずかに注された水に 歪んだ境界 越えて 繭の中で見てた幻は 眩く- 卑しく- 儚く- 冷たい窓と輪の光が これから唯一の世界 締め付けられた鈍い痛みに い