街を包んでいた 星の地図が 音を立てず 1つ 1つ 白く溶けていく 誰も知らない 新しい朝へ 枝で休んでいた 鳥たちが 頭をあげ 1羽 1羽 歌をさえずる 誰かが待っていた 始まりを告げる鈴のように 目覚める街 行き交う人 変わらぬ日々の 綻びから 僕を呼ぶ声が闻こえたんだ あの日から 君は僕の名前を 何度言ったかな 数えたことはないけれど 呆れる僕を追いかける君 小さな恋の音がした 森を歩いていた 僕の後ろ 珍しげに 1歩1歩 土の上を進む 誰もが知らない 秘密の場所への通り道で 遠ざかっては