震える手を手にあてがい. 窓叩く風に怯え. ブランケットで身を窶して 祈りの果て.朝を待つ. 鞴の音が影を揺らす. 悪魔の囁きの様に 溜め息の度.浮力奪われ 水底で足掻く魚. 東の空にも火の手が上がれど その身を案ずる事にも疲れた. ねぇ 私はまだここにいるよ 退屈な孤独と病に苛まれ ほら 私はまだここにいるよ 写真立ては伏せて.日記も書けぬまま. ―今も. 痛みを増し.紗を退け. 身を汚す斑模様 蔑む声.下卑た言葉. 耳打ちに肩を竦め 今日を終える安堵と 明日への不安は続く. 今尚.何処かで誰