深く暗く落ちてく棕櫚(しゅろ)の海 醒めてどこを目指すの? 渦の真ん中で 苛立つような音 もうやめて 逆さまの世界で今.何を見るの? 信じれば波の奥に探してた場所が現われる? もがく指からこぼれて空(くう)を彷徨う 真実はたった一つと遠くから記憶が叫んでる もがき疲れた手足が覚えている 眠る森の匂い おいで何も怖くはないからと あちら こちら どこから誘い惑わすの? 知らない方が まだ幸せ 慣れすぎた世界は身を壊してゆく のまれた波の奥で見つけた幻想の花の群れ そこに混じって咲くのもいいと迷った