愛(あい)は行(い)き止(ど)まり 手(て)のひら零(こぼ)れ落(お)ちていくその花(はな)の色(いろ ) 行方(ゆくえ)くらました 風(かぜ)が残(のこ)した 幽(かす)かな香(かお)り どこかで微睡(まどろ)む薔薇(ばら)の種(たね)は 見(み)たことのない郷(くに)の夢(ゆめ)を見(み)る 四季(しき)の頁(ペ─ジ)めぐり 土深(つちふか)く根(ね)を張(は)り茎(くき)を伸(の)ばす 戸惑(とまど)う指先(ゆびさき)を誘(さそ)うような 愛(いと)しさは抜(ぬ)けない棘(とげ) 手(て)