Runway Drive 砂の城 そっと 撫でるように 壊したの よせては返す波に ヒトリ 見惚(みと)れていた どのくらい此処で 生き続けてきたのかを 思いだそうとして ため息 髪を揺らす 別れの哀しみがふと 爪先からぐっと 込み上げたら 喉の奥が熱くなって 声 奪われる 変わる季節を越えて 失ったものたち 数えきれない僕の 歴史の一つ 深く刻まれ残り 消えることはないだろう 人々が愛してきた この景色だけは永遠に 守ってゆくよ 新しい風の香りは 今でも僕の 古い記憶 運んでくる ほんの一瞬