声なき声が飛び交う都(まち)の空 鉄の世界樹は嘘をバラ撒くけど 泥にまみれた根があるからこそ力強く 花は色づく 荒れた大地に染み込んだ涙 人はなぜ忘れられるの 長い長い列に並んで 幸せを待ち やがて年老いて 掌に地平線に太陽が沈んでいく 時は往く 砂に変わる 河は流れる 一粒の希望だけで未来を繋いでいく 切り取られ貼り合わせた預言書なんて 誰かの都合で書き換えられる 鍵を失くした扉をこじ開けて うずくまる君の手を取り走り出す 世界が嘆く 明日の風さえ闇の気配 意味のない日々 命の螺旋を巡る旅路で